- しぞく
- I
しぞく【士族】(1)武士の家柄。(2)1869年(明治2), 版籍奉還に伴い旧武士の家系の者に与えられた身分の呼称。 華族と異なり, なんら法律上の特典はなかった。 1947年(昭和22)廃止。~の商法〔明治維新後, 士族授産によって商業に従事した旧武士が多く失敗したことから〕慣れない事業などに手を出した者の, へたでえらぶったやり方。 また, それによって失敗すること。IIしぞく【指嗾・使嗾】「しそう(指嗾)」の誤読。IIIしぞく【支族・枝族】分かれ出た血族。 分家。 別家。IVしぞく【氏族】〔clan〕祖先を同じくするという認識のもとに構成される血縁集団。 しばしば外婚の単位となっている。 一般には, 父系もしくは母系の単系血縁集団である。 日本においては, 氏族は外婚規制の単位とならず, 父系的傾向をもった集団であった。Vしぞく【退く】しりぞく。
「かたはら痛ければ, 知らず顔にてやをら~・きぬるぞ/源氏(宿木)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.